ロードバイク初心者のためのメンテナンス方法
日常的なメンテナンス方法
ロードバイクは普通の自転車と違ってデリケートな構造になっていることもあり、定期的に適切なメンテナンスを行っていないと、本来の性能を発揮することが出来ません。
練習やロングライドでロードバイクに乗った後のメンテナンスは、次回のライディングを快適にするためにも、普段からの気をつけておきたいものです。
ロードバイクに乗る前と後には、フロント・リアの変速機構が正常な作動をするか、ブレーキの効きは良いのか、ハンドルやサドルなどの各部分にガタつきが無いかなどのチェックを行う習慣を身につけましょう。
タイヤは走行していると消耗していきます。トレッドラインの摩耗などを目安に早めに交換することが、安心してロードバイクに乗ることにつながります。
また、ロードバイクに装着されているタイヤは、接地面の幅が狭いこともあり、タイヤの空気圧が正常でないと、ちょっとした段差でパンクしてしまう危険もありますので、指定された空気圧を守って空気を入れておくことを忘れないようにしてください。
ロードバイクの初心者は、立ちゴケを含めた転倒を経験することがあると思いますが、そんな時に注意してほしいのがリア変速機をフレームに取り付けている、ディレイラーハンガーと呼ばれるパーツの破損です。
転倒の後でリアの変速が正常に作動しなかった時には、ディレイラーハンガーが破損している可能性がありますので、もしもそのような異常を感じた時には、そのまま乗り続けないでサイクルショップなどで点検を受けることをおすすめします。
雨天走行後のメンテナンス方法
ロードバイクに乗っていると、思わぬアクシデントに会うこともありますが、運悪く走行中に雨が降り出したときなどには、路面が滑りやすくなっていて転倒の危険もあり、ロードバイクにとっては最悪のコンディションと言えるでしょう。
ロードバイクには各所に精密部品が使用されていて、普段からのメンテナンスが必要なのですが、その中でもサビの問題は深刻なので、雨天の走行をした場合には、できるだけ水分を残さないようにすることが大切です。
ロードバイクのパーツで特にサビの発生する心配があるのは、フロントとリアの変速機やチェーンスティなどのように、スチールの部分がむき出しになっている箇所なのですが、このようなところは特にサビが出やすいので注意が必要です。
しっかり水分を拭き取った後は、乾燥させるようにしておき、各部分に応じて適切なオイルを注油したりスプレーするなどしておきましょう。
意外に忘れてしまいがちなのが、変速チューブとブレーキチューブの中に残った水分です。そのままの状態にしておくと、中に入っていワイヤー類にサビが発生してしまうことがあります。場合によっては一度ワイヤーを取り外して、水分を拭き取ってオイルを塗布しておくことも効果的です。
長期間乗らない場合のメンテナンス方法
シーズン中に使用していたロードバイクを、シーズンオフなどのために長期間保存しておくときには、各パーツに出来るだけ水分を残さないようにしておかない と、保存中に金属部分にサビが発生してしまい、使用することが難しい状態になってしまうことがあります。
自分では大切に保管しておいたはずが、管理が適切でないばかりに、取り出してみた時には、各部分がサビついていて、正常に作動してくれなかったり、シート ポストが固着していて、サドルを調整することが出来なくなっていた、などということが実際にあるのです。
そのようなことを防ぐためにも、ロードバイクを長期間使用しないでいるときには、適切な管理をすることが大切です。
ロードバイクを保管しておくときには、一度しっかりメンテナンスを行って、オイルを差してサビや固着の予防をしてから、湿度の低いところを選んで保管する ようにしてください。この時にチェーンは外して別にしておくと、サビの予防と周囲を汚してしまう心配がありません。
ロードバイクを良い状態で保管するために、もっとも大切なことは、長いあいだ使用しないでいる場合でも、倉庫や物置にしまったままにしておかないで定期的に点メンテナンスをすることを覚えておきましょう。