ロードバイクは大きく分けて2種類
1.ロングライド(長距離走行)向けのロードバイク
ロードバイクを使用した自転車のレースには、いくつかの種目があります。
最近では初心者でも気軽に参加することのできる、「ファンライド」と言うレースのように走行距離が40kmくらいの短いものもあって、最近では各地で盛ん に行われています。ファンライドのように走行距離が短いレースでは、ロードバイクによる違いもあまり分からないために、フレームがアルミ素材の比較的重量 のあるものでも、あまり問題にはならないことが多いようです。
それに対して、走行距離が100km以上の長距離のレースに出場する場合には、自転車の重量が疲労感の違いとしてはっきり現れてきますので、カーボン素材 の軽量なロードバイクが有利だとされていて、富士山ヒルクライムなどの長い上りコースを走るレースでは、出場するロードバイクはほとんどがカーボン素材の フレームを使用しています。
また、一般的にカーボン素材で出来たフレームは、アルミのフレームに比べて衝撃吸収性が高いので、走行中にタイヤが拾った道路の段差による衝撃を、カーボンフレームが吸収してくれるので、乗り手のライダーに与える影響が少ないといわれています。
100km以上の距離を走行するレースでは、いかに疲労を感じないようにするかということが重要ですから、軽量化と衝撃吸収に優れたカーボンフレームが選ばれることになるのでしょう。
また、レースに出場していなくても、休日に自転車に乗って遠出をしたときなどにも、走行性能の高いロードバイクでは、100kmくらいの距離はあまり難し いことではありません。そんなときにカーボンフレームのロードバイクなら、さらに快適な走行を楽しむことが出来るでしょう。
2.ロードレース向けのロードバイク
自転車レースにはいくつかの種類があり、出場するレースに合わせて自転車も乗り換える人も多いのですが、通常は大きく分けて100km以上の距離を走行す るロングライドレースと、長い上り坂を走行して頂上のゴールを目指す、ヒルクライムレースに分けることが出来ます。
ロングライドのコースでは通常のライディング姿勢だけでなく、ダンシング(立ちこぎ)が必要なシーンや、ハンドルの下部を握って全力で「もがく」ことが要 求されるシーンもありますから、使用されるロードバイクにも軽量化や空気抵抗の軽減だけでなく、フレームの剛性や乗りやすさなどの、高い総合性能が必要とされます。
それに対して「富士ヒルクライム」などの、長い上り坂をひたすら登り続けなければならないレースでは、軽量化が最優先されることになりますから、チタンやカーボンなどの軽量化素材が、フレームだけでなく各パーツに多用されているのが特徴です。
少しでも軽量化するためにこういったパーツを使用することで、それだけ上り坂を登ることによる疲労を軽減することが可能になり、タイムに影響するのですが、このような軽量パーツは高価なものが多いため、軽くすればするほどお金がかかるという問題もあるのです。